Nessのテレビ・映画レポート

映画とドラマがとにかく好きで、 メジャー作からB級映画、未公開作品まで幅広く観ています。 はてなブログ **「Nessのテレビ・映画レポート」**では、 ・作品の良かった点 ・物足りなかった点 ・なぜそう感じたのか を中心に、正直な感想を書いています。 更新は不定期ですが、 主に日曜日・木曜日の21時頃にアップすることが多いです。 評価が低い作品や続編モノ、 「前作と比べてどうだったのか?」 そんな視点で語る記事も多めです。 同じ作品を観た人、 これから観ようか迷っている人の 参考になれば嬉しいで

【ドラマ】サイコメトラーEIJI2 1話・2話 ~良い改変か悪い改変か?キャストも設定も1部変更、山田孝之はこの作品でドラマデビュー~

サイコメトラーEIJI2

 

1999年10月16日~12月18日放送

 

第1シリーズから2年。1999年に放送された『サイコメトラーEIJI 2』を、改めて当時の熱量をそのままに振り返ります。

今回の第1・2話「殺人鬼ジャスティス」は、ファンにとって非常に「攻めた」リスタートとなっていました。

 

受け入れられるか「2」の洗礼

まず、誰もが驚いたのがキャストと設定の変更ではないでしょうか。

第1シリーズで圧倒的な支持を得た大塚寧々さんから、工藤静香さんへの志摩刑事交代や井ノ原快彦演じる章吉が、原作のキャラクター「トオル」の役割まで兼ね備え、ギャングのヘッドとして君臨している点。そして、第1シリーズでは亡くなった羽根山警部を今回は加藤茶が演じ復活しています。

正直、1から続けて観ると「おや?」という違和感があるかもしれません。しかし、この強引とも言える「再構築」こそが、ドラマ版EIJIが持つ独特のパワーでもあるのではないかと考えます。物語を加速させるための取捨選択として観ると、非常に興味深い立ち上がりです。

堤幸彦監督が引き続き演出担当していないのは少し残念です・・・

 

【伝説の幕開け】山田孝之、ドラマデビュー!

私が最も興奮したのは、脇を固めるギャングメンバーの豪華さです。

  • 山田孝之(ギャングの一員) なんと、本作がドラマデビュー作。今の「カメレオン俳優」としての貫禄からは想像もつかない、可愛らしい顔の彼がそこには居ました。

  • 忍成修吾、山崎裕太  90年代後半から2000年代のドラマ界を席巻した若手実力派たちが、同じチームとして画面を彩ります。

  • 塚本高史(敵対ギャング) 敵対する側にも、後のスターが潜んでいます。

今の主役級たちが、当時は「街の不良」として切磋琢磨していた……。この「お宝発掘」感こそ、旧作ドラマを今観返す最大の醍醐味ではないでしょうか。

 

原作再現と「ジャスティス」の恐怖

サイコメトラーEIJI2の初めの物語は、原作でも人気の高い「ジャスティス」編。 このエピソードを原作にのっとり綺麗に描きながら、映児たちの新しい立ち位置を丁寧に紹介してくれます。

松岡昌宏演じる映児の「サイコメトリー」のキレは増し、物語の解像度が一段と上がった印象を受けました。

 

まとめ:世紀末に放たれた「異色のミステリー」

第1作の空気感を引き継ぎつつも改変していて、より「都会の闇」を強調した第2シリーズ。 キャスト変更の衝撃を乗り越えた先には、今や伝説となった俳優たちの「青い熱量」が詰まっていました。

このキャストの豪華さからずっと観たいな~と思っていたのが遂にHuluで配信され叶いました!が1→2と連続で見ているとちょっと違和感があるのも事実です。

次回以降、この豪華キャストたちがどう事件に絡んでいくのか。そして工藤静香の志摩刑事がどう馴染んでいくのか。じっくりと追いかけていきたいと思います!

 

サイコメトラーEIJI1の記事はこちらから

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【ドラマ】日曜劇場 リブート ~(若干のネタバレ含む)鈴木亮平×戸田恵梨香の演技が光る。終盤で見方がガラッと変わったドラマ~

リブート

2026年1月18日~2026年3月29日放送

 


日曜劇場の話題作『リブート』。

全編を通して漂うヒリヒリとした緊張感、そして第8話で訪れる衝撃のパラダイムシフト……。

これほどまでに「キャスティングの力」を感じた作品は久々でした。

​今回は、物語の核心に触れつつ、本作がなぜこれほどまでに視聴者を翻弄したのか、その魅力を深掘りします。

 

「別の顔」を演じきる。鈴木亮平と戸田恵梨香の超絶技巧

​本作最大の挑戦は、顔を変える前の人物(松山ケンイチさん、山口紗弥加さん)の個性を、鈴木亮平さんと戸田恵梨香さんがどう引き継ぐかでした。

驚いたのは、単に「役を演じている」のではなく、「松山ケンイチの演技を鈴木亮平が演じている」という二重構造が完璧に見えたことです。

​さらに、驚愕の最新VFX技術。

「同じ顔同士の共演」が同じ画面に映っても全く違和感がない。映像の進化が、この「あり得ない設定」に圧倒的なリアリティを与えていました。

 

 

​「適材適所」が呼ぶカオス。永瀬廉と藤澤涼架の発見

​今回、キャスティングの妙が光っていたのは、脇を固める若手陣です。

​永瀬廉(冬橋 役)

私が特に注目したのは、彼の「ギャップ」です。冷酷な表情で任務をこなす姿と、表で見せる優しい顔。この二面性に、気づけば強く惹きつけられていました。彼の出演作を初めてじっくり観ましたが、これほどまでに「静かな狂気」を演じられる俳優さんだとは……。今後の活躍が非常に楽しみです。

​藤澤涼架(霧矢 役)

「この役の人は誰だろう?」と調べたら、Mrs. GREEN APPLEのメンバーだと知り、驚きを隠せませんでした。(私は音楽に疎いので…全然知らなかったです)

音楽のフィールドから飛び込んできた彼が、ベテラン勢の中でこれほど馴染んでいる。この「異物感」こそが、ドラマ狂気を引き立てていました。

 

 

​第8話で「世界」がリブートされる

​物語序盤の、「一つ行動を間違えたら殺される」という極限状態の緊張感も素晴らしかったですが、このドラマの本領は第8話にありました。

核心に触れた瞬間、これまで観てきた全てのシーンの意味が180度変わりました。

「もう一度、第1話から観直さなきゃいけない」と思わせる構成の巧みさは、まさに日曜劇場クオリティでした。

 

 

​感情をブーストさせる、Mr.Children「Again」の魔法

​そして、最高のタイミングで流れるミスチルの主題歌。

イントロが聴こえてきた瞬間に、「あ、ここからクライマックスだ!」とボルテージが最高潮に達します。歌詞と物語がシンクロし、終盤に向けてテンションを押し上げていくあの高揚感……。イントロの入り方一つで、これほどまでにドラマ体験が豊かになるとは。

 

 

​まとめ:上手いキャスティングだからこそ「混沌」が生まれた

​全員が適材適所。だからこそ、誰が味方で誰が敵なのか、最後まで混沌とした世界を楽しむことができました。他にも黒木メイサ、吹石一恵、北村有起哉、伊藤英明とすごい名前がずらりと並んでいます。

今の時代にこのクオリティのサスペンスを観られたことに感謝です。

 

 

 

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【ドラマ】サイコメトラーEIJI 第9話・第10話 ~サイコメトラーの苦悩と沢木晃との決着!大塚寧々×田辺誠一の共演シーン多め~

サイコメトラーEIJI

サイコメトラーEIJI | Hulu(フールー)

1997年1月11日~3月15日放送

 

『サイコメトラーEIJI』最終回の第9話・第10話「THE LAST SEVEN DAYS」。

今回は、原作にはない完全オリジナルストーリーで描かれた、この衝撃の結末を振り返ります。

サイコメトラーEIJIはHuluで配信されています。

脳裏に焼き付く「沢木(田辺誠一)の行動」

この最終回を語る上で、絶対に避けて通れないのが沢木の行動です。張り付けにされ、処刑されるかのようなあの凄惨なシーン。当時視聴していた皆さんも、私と同じように「ずっと忘れられないトラウマ」というか、一つのインパクトとして記憶に残っているのではないでしょうか。

田辺誠一さんが演じる沢木は、どこまでもチートで、どこまでも冷酷。事件のロジック云々よりも、沢木晃というビジュアルの強さとカリスマ性で「最終回」としての重みを担保してしまう。これこそが堤演出の真骨頂です。

 

志摩(大塚寧々)の優しさと、沢木の呪縛

最終回、大塚寧々さん演じる志摩の「変化」が切なすぎました。 「自分の行動が周りを不幸にする」という沢木の言葉に呪われ、不自然なほど映児(松岡昌宏)や羽根山に優しく接する志摩。その裏で次々と起こる悲劇……。

第3・4話に引き続き、大塚寧々さんと田辺誠一さんの共演シーンが長く見られたのは、ファンとして嬉しいポイントでした。二人の間に流れる、言葉を超えた「危うい空気感」は、大人になった今見返すとより一層深く刺さります。

 

サイコメトラーとしての苦悩と、妹への展開

主人公・映児の「能力ゆえの苦悩」もクライマックスに達しました。 事件解決の達成感よりも、能力を使うたびに削られていく精神。さらに物語は妹にまで波及し、最終回らしい緊張感が漂います。

ただ、正直な感想を言えば、事件自体の描き方は、大きい事件の割にはだいぶ「あっさり」していた印象もあります。しかし、その「あっさり感」すらも、堤監督の冷めた視点のように感じました。

 

まとめ:松岡昌宏が駆け抜けた「90年代の空気」

全話を通して感じたのは、主演の松岡昌宏さんの「ハマり役」っぷりです。 繊細さと荒々しさが同居した彼の映児は、当時の若者の閉塞感を代弁しているようでした。

さて、この『サイコメトラーEIJI』を撮った堤幸彦監督ですが、実は同じ時期にもう一つの伝説を作り上げていました。 それが、『金田一少年の事件簿(堂本剛版)』です。

トリックでも監督として活躍ていて、現在も時折ギャグを織り交ぜるような演出方法は昔から変わらないんだな~と実感させられました。

 

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オススメ映画

金田一少年の事件簿 上海魚人伝説殺人事件(堤監督)

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トリック劇場版(堤監督)

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【ドラマ】堂本剛版『金田一少年の事件簿』第1期 ~窪塚洋介から内野聖陽まで…豪華すぎる「お宝キャスト」一覧~

金田一少年の事件簿 第1期

1995年7月15日~9月16日 全8話

 

 


​1995年。日本のドラマ史に「本格ミステリー」という金字塔を打ち立てたのが、堂本剛主演の『金田一少年の事件簿』シーズン1です。

今改めてこのシリーズをHuluをみて見返して驚いたのは、キャスティングでした。

​今や映画界の巨匠、人気バンドのドラマー、さらには政界進出者まで……。若き日の彼らが、堤幸彦監督の鋭い演出の中でどう輝いていたのか?昔のドラマだからこそ見れるその姿はまさに新鮮でもあり、懐かしさも感じます。簡単にまとめてみました!

 

​伝説の始まりと、今では観られない「幻の第1話」

​シーズン1の幕開け第1話は「異人館村殺人事件」。

しかし、残念ながらこのエピソードは現在、諸事情により廃盤となっており、再放送や配信で目にすることができない非常にレアな回です・・・

 

​【驚愕】あのスターたちの「若手時代」お宝リスト

​第1期のゲスト

​金子ノブアキ(第4話:秘宝島殺人事件)

当時は「金子信昭」名義。今のワイルドなドラマー/俳優のイメージからは想像もつかない、クリス・アインシュタインという「超かわいい天才美少年」を演じていました。このギャップは必見!

 

​窪塚洋介(第5話:首吊り学園殺人事件)

当時は「ヨースケ」名義。演じたのは、いじめられっ子の深町充。彼の死をきっかけに復讐劇が始まるという、物語の鍵を握る重要な役どころでした。あの透明感と切ない演技は、今の彼の風貌からは考えられません。

 

​山本太郎(第6話:首無し村殺人事件)

俳優として活躍されていた時代。まさか後に政党の党首になられるとは……。当時の彼の力強い演技も、作品の緊張感を高めていました。

 

​内野聖陽(第7・8話:蝋人形城殺人事件)

今や日本を代表する名優ですが、当時は探偵・銭形ケンタロウ役。少し空回りするような、今ではなかなか見られないコミカルな演技が新鮮で、ドラマに独特のアクセントを加えていました。

 

​なぜ「堂本剛版」は特別なのか?

​この第1期が今も語り継がれるのは、堂本剛の「静と動」の演技、そして堤幸彦監督の今ではテレビでは放送できない様な「トラウマ級」の演出があったからです。

おどろおどろしい惨劇の中でも、はじめと美雪(ともさかりえ)のやり取りが唯一の癒やしでした。このバランスが、30年経っても色褪せない名作の理由だと思います。

 

 

​まとめ:過去作を辿ることは、未来のスターを見つけること

​『金田一少年の事件簿』シーズン1を今観ることは、今をときめく俳優たちの「原点」に触れる事ができます。

​「あの頃、怖くて観られなかった」という方も、大人になった今だからこそ見る事ができると思います。この豪華キャストの共演という視点で再試聴してみてはいかがでしょうか?

Huluで配信されているので、ぜひチェックしてみてください!

オススメ映画

劇場版金田一少年の事件簿には、水川あさみも出演しています!!

Hulu、アマプラで現在は視聴できます!

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【ドラマ】東京P.D.警視庁広報2係 第7話・第8話 ~都議会議員の汚さに絶句…今泉が迫られた「究極の選択」とは?~

東京P.D. 警視庁広報2係

 

2026年1月13日 スタート

 

第7話・第8話

2026年3月10日・17日放送

 

 

都議会議員の「リアルな汚さ」が突き刺さる

第7話・第8話、都庁に2課が切り込むシーンから物語は動きます。談合容疑。表向きは行政担当の責任に見せかけて、その実、金はさらに上の都議会議員へと流れている……。

このドラマに登場する政治家の描き方、本当に「イライラ」させられます。でも、その「汚さ」が妙にリアルなんです。「これが現実の縮図なの?」と思わせる脚本の力に、観ているこちらまで手のひらで転がされているような感覚に陥ります。特に永田町の大物が絡んできた瞬間に、現場の熱意を無視して捜査の雲行きが怪しくなる展開は、現代社会のパワーバランスの不条理を見せつけられた気がしました。

 

仙北谷の「男の覚悟」に震えた!

今回、一番胸を打たれたのは、2課の仙北谷(味方良介)の姿でした。 これまでどこかクールに立ち回っていた彼が、捜査打ち切りの危機を前に、同期である今泉(福士蒼汰)に情報のリークを頼むシーン。

「自分のキャリアを捨ててでも、正義を貫く」

仙北谷が見せたあの覚悟の決まった表情、最高にかっこよかったです。味方良介は舞台でも圧倒的な存在感を放つ俳優ですが、この『東京P.D.』という作品を通じて、一気にドラマ露出も増えるのではないかな?という印象です。組織の壁にぶつかりながらも牙を剥く彼の熱さは、このドラマの良心そのものでした。

 

芸能界の不祥事は「目くらまし」?

劇中で描かれた「政治絡みの事件は、芸能人の不祥事で上書きして隠す」という噂。ネットでもよく囁かれる話ですが、ドラマでここまでハッキリと描かれるとは・・・

広報2係という「情報を扱う部署」が舞台だからこそ、情報の裏側で誰が糸を引いているのか、誰が本当の味方なのかが分からない。緒形直人演じる安藤の、深く事件には関わらないのに「一言で人の心を動かす」絶妙な立ち回りが、この混沌とした状況の中で唯一の救いに感じられました。安藤のような人物が警察内部にいることが、今泉にとってどれほどの救いか計り知れません。

 

今泉が直面した「正義の天秤」

そして、主人公・今泉の葛藤です。 仙北谷からの命懸けのリーク依頼に対し、彼は上層部からの圧力に迷います。「正義」を取るのか?それとも「自分の身」を守るのか?

観ている側としては「迷わず正義に突き進んでくれ!」と願ってしまいますが、実際に組織の巨大な圧力を目の当たりにすれば、誰だって足がすくむはず。福士蒼汰さんの、あの揺れ動く瞳の演技が、今泉という男が抱える重圧を物語っていました。彼が最終的にどんな答えを出すのか、それはこの物語の、今泉の今後を左右する正義そのものだと思いました。

 

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【ドラマ】サイコメトラーEIJI 第8話 ~白昼堂々の事件の真相は?顔のない殺人者。ゲストは小橋賢児!~

サイコメトラーEIJI

サイコメトラーEIJI | Hulu(フールー)

1997年1月11日~3月15日放送

 

 

あらすじ

白昼の中殺人事件が発生、人混みの中で殺されているにも関わらず目撃者はゼロ・・・一体姿なき殺人者とは誰なのか?そして、この事件に映児(松岡昌宏)の妹恵美(松本恵)も巻き込まれてしまう。

 

ゲスト

この回のゲストは小橋賢児。 今の若い世代の方にとっては「東京パラリンピック閉会式の総合演出」や「注目のクリエイティブディレクター」としてのイメージが強い?もしくはご存じないかもしれませんが、当時の彼はまさにトップアイドルのような輝きを放つ俳優でした。

本作で見せるその繊細な佇まいは、今の彼のクリエイティブな活動の原点にある「人を惹きつける力」を感じさせます。俳優を引退された今だからこそ、彼の若き日の熱演を観られるのは貴重です。

 

感想

実はこの第8話、原作にはないオリジナルストーリー。 白昼堂々、人混みの中で殺人が起きているのに目撃者がゼロという、不気味かつ大胆な設定で物語は幕を開けます。

中学生だった当時は「怖すぎる!」と震えていましたが、今の視点で見ると「いやいや、さすがに誰か見てるでしょ!」とか「警察の包囲網、緩くない?」なんてツッコミを入れたくなる部分も正直あります(笑)。

しかし、その「荒削りさ」こそがCGに頼り切らない当時のドラマの熱量であり、今の整いすぎたドラマにはない「味」なんです。

 

物語は、映児の妹・恵美が事件に巻き込まれることで急展開を迎えます。 ここで最高にカッコよかったのが、恵美に想いを寄せる裕介(小原裕貴)です!

普段は少し頼りない印象もある彼が、愛する人を守るために見せる「男の意地」。そしてあの真っ直ぐな瞳。今回、エイジのサイコメトリー以上に胸を熱くさせたのは間違いなく彼の勇姿でした。

 

キャラクターたちの関係性の変化も見逃せません。 初期はギスギスしていた志摩(大塚寧々)と羽根山警部(矢澤俊矢)ですが、この8話あたりではかなり打ち解けたコンビネーションを見せています。

そして特筆すべきは、沢木晃(田辺誠一)の存在感です。 事件解決のために静かに助言を与えるその姿は、さながら『羊たちの沈黙』のレクター博士。後に現実の世界で夫婦となる田辺誠一と大塚寧々が、この緊迫した空気感の中で「刑事」と「囚人」として言葉を交わしている……。

この事実を知って観るだけでも、ファンとしてはお腹いっぱいになります。

 

 

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【ドラマ】サイコメトラーEIJI 第6話・第7話 ~狙われたアイドルとストーカーの恐怖~

サイコメトラーEIJI

サイコメトラーEIJI | Hulu(フールー)

1997年1月11日~3月15日放送

 

 

あらすじ

新人アイドルグループ「スクエア・ドール」のメンバーが、ストーカー被害に悩まされていた。彼女たちはまだ売り出し中の駆け出しアイドルで、映児(松岡昌宏)の中学時代の同級生だった。

そんな中、メンバーの一人が謎の死を遂げる事件が発生。さらにその後もグループのメンバーが次々と命を狙われる事態に。映児はサイコメトリー能力を使いながら事件の真相に迫ってくが、犯人像はなかなか掴めず…

果たしてスクエア・ドールを狙う犯人の正体とは何なのか。そして事件の裏に隠された真実とは?

 

 

感想

今回のエピソードは、ストーカー被害をテーマにした物語でした。特に印象的だったのは、「何か事件が起きないと動いてもらえない」という現実的な問題です。

ストーカーという存在は多くの女性にとって恐怖の対象でありながら、被害が表面化するまで対応が難しいケースも多いという社会問題を、ドラマの中でしっかり描いていたように感じました。

今回は映児の過去にも触れられる内容になっており、彼の人物像が少し掘り下げられていた点も印象的でした。事件の被害者と過去に関係があったことで、映児自身の感情もより強く物語に絡んできます。

シリーズの中でも、主人公の背景が見えてくる重要なエピソードの一つだったのではないでしょうか。

物語としては、犯人を巡るミスリードが多く、誰が犯人なのか分からない展開が続きます。視聴者としても疑いの目を向ける人物が次々に変わり、サスペンスとしての面白さがしっかり保たれていました。

もう一つ印象的だったのが、前エピソードで登場した沢木晃(田辺誠一)の存在です。彼はまるで事件を外側から観察する存在のように、犯人像を分析しながら核心に迫っていきます。

その姿は、どこか映画『羊たちの沈黙』のレクター博士を思わせるような不気味さと知性を感じさせ、シリーズ全体に独特の緊張感を与えていました。

そしてこの話のゲストに佐藤仁美もアイドルの一人、赤城リエ役で登場します。現在も綺麗ではあるが、昔は可愛く綺麗な女優としての彼女も堪能できます。

 

総括

ストーカー問題という現実的なテーマと、サスペンスとしてのミスリードがうまく組み合わさったエピソードでした。映児の過去にも触れながら物語が進むことで、シリーズの人物ドラマとしての深みも増しています。チョイグロな感じ、堤監督ワールドを繰り広げてくれています。

沢木晃という異質な存在も含め、『サイコメトラーEIJI』らしいダークな空気が色濃く感じられる回だったと思います。

 

 

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【ドラマ】東京P.D.警視庁広報2係 第6話 ~SNS時代の恐ろしさを描いた社会派エピソード~

東京P.D. 警視庁広報2係

 

2026年1月13日 スタート

 

第6話

2026年3月3日放送

 

あらすじ

街中で通り魔事件が発生し、警察は容疑者の特定に向けて捜査を進めていた最中だった。しかし、まだ犯人が確定していない段階にもかかわらず、SNS上では「犯人ではないか」と疑われる人物の名前が拡散されてしまう。

瞬く間に広がる情報によって、容疑者とされる人物の家族はメディアや世間の視線に追い込まれ、平穏な生活を奪われていく。警察広報として対応に追われる今泉は、捜査と収拾不能なSNS投稿の狭間で悩まされる事に・・・

 

 

感想

今回特に印象に残ったのは、SNSによる情報拡散の怖さでした。匿名の正義感によって発信された情報が瞬く間に広まり、まだ事実が確定していない段階で人の人生を大きく傷つけてしまう可能性があるという現実が、非常にリアルに描かれていたと思います。

「正義感からの拡散」であっても、それが無実の人間を追い詰める結果になるかもしれない。現代社会ならではの問題を鋭く突いたエピソードでした。

 

今回の事件解決には、今泉の行動が大きく関わっていました。容疑者とされる人物の家族を守ろうとする広報としての判断が、結果的に事件の真相へと繋がっていく展開は非常に印象的です。

通常の刑事ドラマでは捜査一課が中心となりますが、本作は広報という立場から事件を見ることで、また違った角度から警察の仕事を描いている点が新鮮で面白いところです。

 

捜査一課の巨椋の存在も、回を重ねるごとに味わい深くなっています。今泉との間に生まれる、どこか距離感のあるバディのような関係も見どころの一つです。

このドラマでは捜査一課がしっかりと“正義の側”として描かれている点も印象的でした。刑事ドラマでは内部の裏切りなどが描かれることも多いですが、本作では組織としての信頼感が強く表現されているように感じます。

 

総括

SNS時代の危うさと、広報という立場の難しさを同時に描いた非常に見応えのある回でした。通り魔事件という緊張感のある展開の中にも伏線が丁寧に散りばめられており、1話完結ながらも満足度の高い内容だったと思います。

社会的テーマと刑事ドラマの面白さをうまく融合させた、本作らしい濃厚なエピソードでした。

 

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【映画】フェイス/オフ ~入れ替わりが生む狂気とカタルシス

フェイス/オフ

1998年2月28日日本公開

 

あらすじ

FBI捜査官ショーン・アーチャー(ジョン・トラボルタ)は、自分の息子を殺したテロリスト、キャスター・トロイとの激しい攻防の末、追い詰めトロイを昏睡状態とする。しかし、彼が仕掛けた細菌爆弾の在りかは分からないままであった・・・爆破を阻止するため、アーチャーは極秘の外科手術によってトロイと“顔”を入れ替え、本人になりすまして弟のいる刑務所に行き場所を聞き出すと言う前代未聞の作戦に挑みます。

ところが、意識を取り戻したトロイが逆にアーチャーの顔を奪い彼の人生そのものを乗っ取る。一方、家族も職場も失い、トロイとして追われる立場となったアーチャー。そんな中トロイは捜査官として振る舞いながら権力を手にしていきます。

正義と悪が文字通り“入れ替わった”状況の中、本物のアーチャーは自らの名誉と家族を取り戻すため、壮絶な戦いに身を投じる。

 

感想

90年代アクションの中でも強烈な存在感を放つのが『フェイス/オフ』です。顔を入れ替えるという大胆な設定だけでも衝撃的ですが、本作の真価は二人の主演俳優の演技力にあると感じました。

まず印象的なのは、ニコラス・ケイジの悪役ぶりです。彼の悪役はあまり見ないですが狂気とカリスマ性を同時にまとい、登場シーンからただならぬ存在感を放っていました。暴力的でありながらどこか芝居がかった妖しさがあり、恐怖と魅力が同居しているキャラクターでした。

そして物語の中盤、顔が入れ替わった後の展開。ここからが本作の真骨頂です。ニコラス・ケイジとジョン・トラボルタが“相手を演じる”構図となり、まるで一人二役のような芝居合戦が繰り広げられます。顔つきや目の動き、仕草までもが変化し、本当に人格が入れ替わったかのように見えるのは圧巻でした。

どちらも悪役が似合う俳優ですが、同時に正義側を演じても成立してしまう力量がありました。だからこそ、この設定が破綻せず、むしろ作品の魅力として昇華されているのだと思います。

物語序盤は主人公に容赦なく絶望が襲いかかり、重たい空気が漂います。しかしそこからの逆転劇は見応え十分。テンポも非常に良く、2時間を超える上映時間があっという間に感じられました。

ジョン・トラボルタの安定感も素晴らしいのですが、今回に限ってはニコラス・ケイジの怪演が一歩抜きん出ている印象です。スクリーンを支配するエネルギーが凄まじく、作品全体を牽引しているように感じました。

 

総括

ラストは後腐れなくスッキリと締めくくられ、観終わった後の爽快感も大きい一本です。90年代アクションの勢いとスター俳優の熱量を存分に味わえる、まさに代表作と言えると思います。

 

私的関連作品

● コンエアー(1997)
ニコラス・ケイジ主演。彼の魅力が全開のアクション。

 

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● パルプ・フィクション(1994)
ジョン・トラボルタと言えばこの映画が頭によぎります。

 

 

●ザ・スイッチ(2020年)
入れ替わる映画と聞くと、女子高生と殺人犯の入れ替わりのこの映画を思い出します。

 

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