スピード
1994年12月3日劇場公開
あらすじ
ロサンゼルス市警のSWAT隊員ジャック(キアヌ・リーヴス)は、爆弾魔ペイン(デニス・ホッパー)によるエレベーター爆破事件を阻止する。しかしペインは生きており、新たな犯行に出る。
それは「時速80km以下になると爆発する爆弾を仕掛けた市バス」。
偶然バスに乗り込んだ一般市民アニー(サンドラ・ブロック)と協力しながら、ジャックは極限状況の中で乗客全員の命を救おうと奔走する。
感想
映画『スピード』は、「マトリックス」「ジョン・ウィック」で知られるキアヌ・リーヴスが主演を務めた、90年代アクション映画の代表格とも言える一本です。
この約30年前の映画を改めて観ると、近年の映画とは異なる“潔さ”が際立っており、シンプルさこそが本作最大の魅力だと感じました。
まず印象的なのは、無駄な能書きや過剰な説明を省いたストーリー構成です。物語は観客を待つことなく、いきなり本題へと突入していきます。設定や背景を長々と語らず、状況で徐々に視聴者に対して背景を感じさせていく構成は非常にテンポが良く、自然と作品世界へ引き込まれていきます。
「昔の映画は入りやすい」と言われる理由を、まさに体現している作品だと思いました。
物語が始まってからは、緊張感が一切途切れませんでした。
一つの困難を乗り越えたかと思えば、すぐに次のトラブルが立ちはだかり、ノンストップで繰り広げられます。まさにスピードです!観ている側が一息つく暇すら与えない構成で、安心できる時間がほとんど存在しないのが本作の特徴です。その結果、上映時間が短く感じられるほどのスピード感が生まれており、最後まで飽きる瞬間がありません。
中でも秀逸なのが、「時速80km以下になるとバスが爆発する」というシンプルかつ強烈な設定です。
誰にでも一瞬で理解できるルールでありながら、走っている背景の状況が変わるたびに緊張感が増していく。「高速道路を降りてもこのスピードで常に走れますか?」この分かりやすさ、無理難題さが作品全体の没入感を支えていると思います。
また、本作がヤン・デ・ボン監督の長編映画デビュー作であることを考えると、その完成度の高さには驚かされます。アクション演出、カメラワーク、緊張感の演出など、どれを取っても新人監督とは思えない手腕で、後のアクション映画に与えた影響も大きい一本です。
総括
『スピード』は、シンプルな設定と途切れない緊張感だけで最後まで観客を引っ張る、完成度の高いアクション映画です。
余計な説明を削ぎ落とし、「面白さ」に全振りした構成は、今観てもまったく色褪せません。アクション映画の原点とも言える一本であり、改めてその完成度の高さを実感させられる作品でした。
私的関連作品
●「スピード2」(1997年)
ヤン・デ・ボン監督続投での続編。サンドラ・ブロックは続投してるが、キアヌリーブスは降板しています。
●「アンストッパブル」(2011年)
暴走列車を止めるだけのシンプルかつ緊張感があるノンストップアクション作品。
●「マトリックス」(1999年)
キアヌ・リーヴスの代表的な作品。仮想現実での戦いを描く。
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