アナザヘヴン~eclipse~
2000年4月20日~6月29日
あらすじ(7話〜9話)
紀子(本上まなみ)の幼少期のトラウマである家庭教師・小山(橋本さとし)が再び彼女の前に現れ執拗なストーカー行為を始める。小山に協力する加奈子(新山千春)もまた、悟郎(大沢たかお)と紀子の関係を壊そうと暗躍する。
一方、悟郎は失踪者捜索の中で脳みそシチュー事件の犯人・柏木千鶴と瓜二つの女性・山辺綾子と接触。やがて柏木事件を彷彿とさせる新たな殺人事件が発生する。
物語は、紀子の身の危険、連続殺人の謎、富豪・戸津山の存在と「紫の石」を巡り、登場人物それぞれが別々の方向から核心へと近づいていく。
橋本さとしの怪演がすべてを持っていく
7話で強烈な印象を残すのが、家庭教師・小山を演じる橋本さとしです。
とにかく怖い、そして気持ち悪いと言った印象です。
風貌・視線・執着心の表現があまりにも生々しく、もはや彼の存在感が強すぎて物語の他の要素が頭に入ってこない瞬間すらあるほどでした。
この“嫌悪感を伴うリアルさ”は、アナザヘヴンらしい異様さを一気に加速させていました。
情報量の洪水と混迷
8話あたりから、正直に言うと情報量が多すぎて整理が追いつかなくなってきた気が・・・
登場人物、過去事件、現在進行形の殺人、紫の石、戸津山…etc
「意味が分からないくらいが丁度いい」というラインをやや越えてきた印象もあり毎週追う連続ドラマとしてはハードルが高い構成です。当時リアルタイムで観ていても結構わからなくなりそうな気がします。
ただし、この“わからなさ”こそが本作の魅力でもあり、理解よりも不安と違和感を積み重ねる作りなのだと再確認させられます。
それぞれが動き出す9話の見応え
9話では、悟郎・紀子・亜希美(室井滋)・幕田(加藤晴彦)らがそれぞれ別の方向から大きく動き出し、物語が一気に広がります。
精神的に追い詰められながらも紀子に寄り添い続ける悟郎の姿は、あらためて彼の人格者ぶりを際立たせています。
重く歪んだ世界観の中で、悟郎という存在がかろうじて“人間性”をつなぎ止めているようにも見えました。
総括
7話〜9話を通しても、謎はほとんど解明されないままです。
むしろ序盤よりもストーリーは拡散し没入感は少し薄れた印象でもあったような気がします。
伏線回収を期待する作品ではなく映画を観た人向けのスピンオフ的ドラマという立ち位置は最後まで変わらなさそうです。
ドラマ単体で観ると途中で脱落してしまう人も多かったのかなとも考えてしまいます。
残りはあと2話。この混沌とした物語がどこに着地するのか?不安と諦めを抱えつつも見届けたくなる…そんな中盤〜終盤手前でした。
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