Nessのテレビ・映画レポート

映画とドラマがとにかく好きで、 メジャー作からB級映画、未公開作品まで幅広く観ています。 はてなブログ **「Nessのテレビ・映画レポート」**では、 ・作品の良かった点 ・物足りなかった点 ・なぜそう感じたのか を中心に、正直な感想を書いています。 更新は不定期ですが、 主に日曜日・木曜日の21時頃にアップすることが多いです。 評価が低い作品や続編モノ、 「前作と比べてどうだったのか?」 そんな視点で語る記事も多めです。 同じ作品を観た人、 これから観ようか迷っている人の 参考になれば嬉しいで

【映画】フェイス/オフ ~入れ替わりが生む狂気とカタルシス

フェイス/オフ

1998年2月28日日本公開

 

あらすじ

FBI捜査官ショーン・アーチャー(ジョン・トラボルタ)は、自分の息子を殺したテロリスト、キャスター・トロイとの激しい攻防の末、追い詰めトロイを昏睡状態とする。しかし、彼が仕掛けた細菌爆弾の在りかは分からないままであった・・・爆破を阻止するため、アーチャーは極秘の外科手術によってトロイと“顔”を入れ替え、本人になりすまして弟のいる刑務所に行き場所を聞き出すと言う前代未聞の作戦に挑みます。

ところが、意識を取り戻したトロイが逆にアーチャーの顔を奪い彼の人生そのものを乗っ取る。一方、家族も職場も失い、トロイとして追われる立場となったアーチャー。そんな中トロイは捜査官として振る舞いながら権力を手にしていきます。

正義と悪が文字通り“入れ替わった”状況の中、本物のアーチャーは自らの名誉と家族を取り戻すため、壮絶な戦いに身を投じる。

 

感想

90年代アクションの中でも強烈な存在感を放つのが『フェイス/オフ』です。顔を入れ替えるという大胆な設定だけでも衝撃的ですが、本作の真価は二人の主演俳優の演技力にあると感じました。

まず印象的なのは、ニコラス・ケイジの悪役ぶりです。彼の悪役はあまり見ないですが狂気とカリスマ性を同時にまとい、登場シーンからただならぬ存在感を放っていました。暴力的でありながらどこか芝居がかった妖しさがあり、恐怖と魅力が同居しているキャラクターでした。

そして物語の中盤、顔が入れ替わった後の展開。ここからが本作の真骨頂です。ニコラス・ケイジとジョン・トラボルタが“相手を演じる”構図となり、まるで一人二役のような芝居合戦が繰り広げられます。顔つきや目の動き、仕草までもが変化し、本当に人格が入れ替わったかのように見えるのは圧巻でした。

どちらも悪役が似合う俳優ですが、同時に正義側を演じても成立してしまう力量がありました。だからこそ、この設定が破綻せず、むしろ作品の魅力として昇華されているのだと思います。

物語序盤は主人公に容赦なく絶望が襲いかかり、重たい空気が漂います。しかしそこからの逆転劇は見応え十分。テンポも非常に良く、2時間を超える上映時間があっという間に感じられました。

ジョン・トラボルタの安定感も素晴らしいのですが、今回に限ってはニコラス・ケイジの怪演が一歩抜きん出ている印象です。スクリーンを支配するエネルギーが凄まじく、作品全体を牽引しているように感じました。

 

総括

ラストは後腐れなくスッキリと締めくくられ、観終わった後の爽快感も大きい一本です。90年代アクションの勢いとスター俳優の熱量を存分に味わえる、まさに代表作と言えると思います。

 

私的関連作品

● コンエアー(1997)
ニコラス・ケイジ主演。彼の魅力が全開のアクション。

 

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● パルプ・フィクション(1994)
ジョン・トラボルタと言えばこの映画が頭によぎります。

 

 

●ザ・スイッチ(2020年)
入れ替わる映画と聞くと、女子高生と殺人犯の入れ替わりのこの映画を思い出します。

 

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【ドラマ】東京P.D.警視庁広報2係 第5話 ~報道協定と誘拐事件。人命優先の決断が突きつける現実~

東京P.D. 警視庁広報2係

 

2026年1月13日 スタート

 

第5話

2026年2月24日放送

 

あらすじ

誘拐事件が発生し、警視庁は記者クラブとの間で「報道協定」を締結。報道を一定期間控える代わりに、警察は捜査情報を共有するという取り決めです。

しかし警察側は核心情報をなかなか開示せず、記者たちは次第に不信感を募らせていく。一方、捜査一課と二課はそれぞれ別の線を追っており、どちらを優先するかによって人命の行方が左右されかねない緊迫した状況に・・・広報担当の今泉は、警察と報道の板挟みの中で判断を迫られることに。

 

 

報道協定というリアルなテーマ

今回は「報道協定」という、普段視聴者が意識することの少ないテーマが中心に据えられていました。メディア報道を抑えることで捜査を優先するという考え方と、報道の自由や知る権利との衝突が丁寧に描かれており、社会派ドラマとしての深みを改めて感じさせます。

情報を開示しない警察への苛立ちと、情報を求める記者側の焦燥。その対立構図は単純な善悪では割り切れず、本作らしい現実的な重さを感じました。

 

 

一課と二課の「どちらかを選べば、どちらかを失う」緊張

捜査一課と二課がそれぞれ別々の事件を追い、「どちらを優先するかで結果が変わる」という極めてシビアな状況を生み出していました。人命を前にした判断の重さが伝わり、1話完結ながら強い緊張感が持続します。

当初は単話構成に物足りなさを感じるかもしれないと思っていましたが、実際には内容の密度が高く、十分な満足感を得られるエピソードに感じました。

 

 

広報として成長し始めた今泉

今回特に印象的だったのは、今泉の変化です。広報ならではの発想によって導かれる解決策には説得力があり、彼が少しずつ広報という役割を自分のものにしている様子が感じられました。

当初は視聴者に近い立場で葛藤していた人物が、組織の中で現実的な判断を下せるようになってきていてその成長過程が自然に描かれている点も本作の魅力だと思います。

 

 

総括

報道協定という社会的テーマと誘拐事件のサスペンスが融合した、非常に見応えのある回でした。警察と報道の関係性、人命優先の判断の重さ、そして今泉の成長が一話の中に濃厚に凝縮されており、単話完結ながら濃厚なドラマ性を堪能できました。

本作は回を重ねるごとにテーマの深度が増しており、やはり骨太な社会派ドラマとしての魅力を強く感じさせてくれます。

 

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【ドラマ】サイコメトラーEIJI 第3話・第4話 ~夫婦になる前の大塚寧々と田辺誠一の共演~

サイコメトラーEIJI

サイコメトラーEIJI | Hulu(フールー)

1997年1月11日~3月15日放送

 

 

あらすじ

刑事・志摩(大塚寧々)の大学時代の恩師である教授が、爆弾事件に巻き込まれて命を落とす。志摩は事件の背景に自身の大学時代の人間関係が関わっていると直感し犯人はかつての同級生グループではないかと疑い、映児(松岡昌宏)のサイコメトリー能力を使って真相に迫ろうとする。

浮かび上がるのは「時計仕掛けのリンゴ」と名乗る犯行グループの存在。彼らの正体と目的、そして志摩の過去に隠された因縁とは?映児と志摩は、連続爆破事件の阻止に挑むことに・・・

 

 

感想

今回は志摩の大学時代に焦点が当たる回で、彼女の過去や人間関係が描かれる点が印象的でした。刑事としての強さの裏にある背景が見え、キャラクターへの理解が少し深まる構成になっています。

ゲストに田辺誠一が出演しているのも印象的で、志摩役の大塚寧々と現実では現在夫婦であることを思うと、視聴者としては少し特別な感慨もありました。本作が二人の結ばれた縁の一つになった作品なのだろうと感じられる点も興味深いところです。

 

登場人物の顔ぶれを見る段階で、ある程度犯人像が予測できてしまう点は少し惜しく感じました。もう少し全員に怪しさが漂っていれば、サスペンスとしての緊張感はさらに高まったように思います。

とはいえ事件自体は爆弾を扱う内容だけに、描写にはなかなかエグみもあり、堤幸彦監督らしいダークさはしっかり健在でした。

 

映司と章吉と裕介のトリオは今回も自然体で、軽口を叩き合ういつもの空気感が安心感を生みます。その分、事件の核心に触れて3人が真剣な表情になる場面では、物語全体がピリッと引き締まるのが印象的でした。

コミカルさとシリアスさの切り替えが、このドラマらしい魅力として改めて感じられる回でもありました。

 

 

総括

志摩の過去に迫る人物ドラマと爆弾事件というサスペンスが組み合わさったエピソードでした。犯人像の読みやすさという弱点はあるものの、キャラクターの関係性や背景が描かれることでシリーズの厚みは確実に増しています。

映司と章吉と裕介の軽妙な空気感と、事件の重さとのバランスも良く、本作らしさをしっかり味わえる回だったと思います。

 

 

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【映画】おしゃれキャット ~猫の日に観たいディズニー名作!マリーだけじゃない家族の冒険物語~

おしゃれキャット

1972年3月11日日本公開

 

 

 

あらすじ

パリの裕福な老婦人に大切に飼われている気品ある母猫ダッチェスと、三匹の子猫マリー・ベルリオーズ・トゥルーズ。彼女たちは何不自由ない優雅な生活を送っていました。ところが、老婦人の莫大な遺産が猫たちに相続されると知った執事エドガーは、財産を独り占めしようと企み、ダッチェス親子をパリ郊外へ捨てる。

そんな彼女たちの前に現れたのが、自由気ままに生きる野良猫オマリー。オマリーは事情を知り、ダッチェス親子をパリの屋敷へ送り届ける旅に同行することを決意。道中、個性的な動物たちとの出会いや危険な出来事を乗り越えながら、次第に絆を深めていく猫たち。そして彼らの行く手には、再びエドガーの魔の手が迫る事に・・・果たしてダッチェス親子は無事に家へ帰り着くことができるのか?。

 

感想

ディズニー映画『おしゃれキャット』といえば、白い子猫マリーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?私自身も長年そう思っておりましたが、本作を改めて鑑賞すると、マリーは三匹の子猫兄妹のうちの一匹であり、物語の中心は母猫ダッチェスと野良猫オマリーの冒険であることに気付かされました。

本作の魅力の一つは、猫とねずみという本来は天敵の関係である動物たちが、仲良く助け合う姿にあります。子どもの頃から刷り込まれてきた「猫とねずみは敵同士」というイメージとは異なり、本作では種族を越えた友情が描かれており、観ていて自然と頬が緩んでしまう温かさがあります。なので、ねずみのロクフォールも見ていて結構いい味出してます!

また、ただ可愛い猫たちの日常を描くだけでなく、人間のヴィランであるエドガーがしっかりと物語の軸として存在している点も印象的でした。猫VS人間という構図をコミカルに描きながらも、適度な緊張感が物語にメリハリを与えており、子どもと一緒に鑑賞しても安心して楽しめるバランスの良さが感じられます。

母猫ダッチェスの気品ある優しさ、自由奔放で頼もしいオマリー、そして個性豊かな三匹の子猫たち。それぞれのキャラクターの魅力が絡み合いながら進む冒険は、可愛らしさとドキドキ感が同居した心地よい体験でした。

 

総括

改めて鑑賞してみると、『おしゃれキャット』は単なる「可愛い猫の映画」ではなく、家族の絆や帰る場所の大切さを優しく描いたディズニーらしい温もりに満ちた作品だと感じます。猫の日に家族で楽しむ一本としても、非常に相性の良い作品ではないでしょうか。

 

 

※今回は本日が2月22日と言う事で「猫の日」なので、このおしゃれキャットを鑑賞してみようかなと思いました。普段はふんわりとしたような映画等はあまり見ないのですが、たまにはこんな映画もいいな~と感じました。

また何か記念日と重なる映画がありそうなら、鑑賞してみようと思います。

 

 

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【ドラマ】サイコメトラーEIJI 第1話・第2話 〜90年代ドラマの衝撃、今は見れない描写が多数〜

サイコメトラーEIJI

サイコメトラーEIJI | Hulu(フールー)

1997年1月11日~3月15日放送

 

 

1997年1月11日から放送されたドラマ版『サイコメトラーEIJI』。その第1・2話「殺人鬼メビウス」は、猟奇的連続殺人事件に挑む物語の序章として、シリーズの世界観と主要人物の関係性を印象的に提示しているエピソードでした。

主人公・明日真映司(松岡昌宏)は、触れた物や場所から過去の記憶を読み取る“サイコメトリー”能力を持つ青年。本作では、親友の田宮章吉(井ノ原快彦)、葛西裕介(小原裕貴)とのトリオ、そして刑事・志摩亮子(大塚寧々)との出会いから物語が動き出します。まだ関係性は浅く、互いに探り合うような距離感があり、シリーズの始まりらしい初々しさが感じられました。

事件は猟奇性の高い連続殺人。人体を装飾する残虐な手口や現場の異様な雰囲気など、映像表現はかなり踏み込んだ印象です。監督が堤幸彦であることもあり、同時期の『金田一少年の事件簿』を思わせるグロテスクさと不気味さが前面に出ていました。90年代深夜ドラマならではの攻めた空気感が色濃く、現在ではなかなか見られないテイストでもあります。

ただし今回の犯人像は、まだ序盤ということもあり深掘りは控えめでした。犯行動機や心理よりも「メビウス」という存在の異常性や恐怖を提示する役割が強く、あくまでシリーズ導入としての位置付けが感じられます。むしろ重要なのは、映司が能力と向き合いながら事件に関わっていく流れであり、今後の展開への期待を高める構成でした。

また、原作漫画に比べるとキャラクターの印象はやや柔らかく、親しみやすい人物像になっているように感じました。映司の不良的な荒さよりも、人懐っこさや情の部分が強調されていて、ドラマとしての入りやすさが意識されているようでした。

ゲストには田口浩正、長江英和らが出演し、さらに犯人幼少期回想には栗山千明も登場していました。後に大きく活躍する俳優の姿を確認できるのも、90年代ドラマを振り返る楽しさのひとつです。

猟奇事件×超能力捜査という独特の世界観、そして堤演出によるダークな映像トーン。『サイコメトラーEIJI』は、90年代深夜ドラマの魅力が凝縮された作品であることを改めて感じさせてくれるスタートでした。今後にも期待を持ちたいと思います。

 

 

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【映画】サブウェイ123 激突 ~デンゼル・ワシントン×ジョン・トラボルタが火花を散らす地下鉄サスペンス~

サブウェイ123 激突

2009年9月4日日本公開

 

 

 

 

あらすじ

ニューヨーク市地下鉄の運行管理センターで働くウォルター・ガーバー(デンゼル・ワシントン)は、いつものように業務にあたっていた。ところがある日、地下鉄が武装グループにハイジャックされるという事件が発生。

犯人グループのリーダー・ライダー(ジョン・トラボルタ)は、乗客を人質に取り、1時間以内に1000万ドルを用意しなければ1分ごとに人質を殺害すると要求。偶然その任務に就いていたガーバーが交渉役になる。

限られた時間の中、警察や市長、地下鉄関係者が対応に追われる一方で、ガーバーは電話越しにライダーと対峙する。冷静沈着に見える犯人の真の目的とは何か。そして人質全員を救うことはできるのか?

 

感想

まず強く感じたのは、デンゼル・ワシントンという俳優の凄みでした。彼は演じる役柄によって雰囲気や佇まい、声のトーンまでもがまったく異なって見えます。本作で演じるのは、ニューヨーク地下鉄の運行指令室で働くガーバー。いわゆる派手なヒーロー像ではなく、どこか現実味のある“現場の男”です。しかし、地下鉄がハイジャックされるという非常事態に直面した瞬間から、その内面に秘めた責任感と胆力が徐々に表れ、物語をしっかりと支えていきます。静かな演技でありながら、観る者を強く惹きつける存在感はさすがの一言です。

対する犯人ライダーを演じるジョン・トラボルタも圧巻でした。味方側の役では頼もしさを感じさせる俳優ですが、本作の敵側に立つと冷酷さと知性、そしてどこか狂気を孕んだカリスマ性を見事に表現されていて絶望感も覚えます。電話越しにウォルターを挑発する姿からは常に余裕が漂い、その存在が作品全体の緊張感を高めています。単なる悪役に留まらない強烈な印象を残しました。

物語は終始テンポが良く、二人の掛け合いは非常にスリリングです。地下鉄という限られた空間、刻一刻と迫るタイムリミット。その緊張感が途切れることなく続きます。後半にはアクションシーンもあり、中だるみを感じることはありませんでした。

 

 

総括

トニー・スコット監督×デンゼル・ワシントン。この組み合わせに外れはないと、改めて実感させられた作品が『サブウェイ123 激突』です。

アンストッパブル』に続き、トニー・スコット監督らしいスピード感とスタイリッシュな演出が光る本作。重厚さとエンターテインメント性を両立させた、大人のサスペンス・アクションとして非常に見応えのある一本でした。

 

私的関連作品

●『アンストッパブル』(2010)
トニー・スコット×デンゼル・ワシントン。暴走列車を止めるというストーリーで地下鉄と親和性を感じる。

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●『デジャヴ』(1997)

トニー・スコット×デンゼル・ワシントンが組んだサスペンス。

 

●『フェイス/オフ』(1997)
ジョン・トラボルタの怪演が光る名作アクション。

 

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【映画】コン・エアー ~爆発と男気が炸裂する90年代アクションの傑作~

コン・エアー

1997年10月25日日本公開

 

あらすじ

元米軍レンジャー隊員のキャメロン・ポー(ニコラス・ケイジ)は、正当防衛で人を殺してしまった罪により服役していた。長い刑期を終えようやく愛する妻とまだ会った事のない娘の元へ帰る日を迎える。

しかし彼が乗せられたのは、重犯罪者ばかりを移送する専用機“コン・エアー”。その機内には、冷酷な犯罪者サイラス(ジョン・マルコヴィッチ)をはじめとする凶悪犯たちが同乗していた。やがて彼らは輸送機を乗っ取り、空の上で反乱を開始する。

脱獄を阻止しようとする地上の連邦捜査官ラーキン(ジョン・キューザック)と、
ただ一人、娘のもとへ帰るために機内で奔走するポー。

果たして、暴走する“空飛ぶ監獄”は止められるのか――。

 

 

感想

まず何よりも、ニコラス・ケイジ演じるキャメロン・ポーが圧倒的にカッコいいです。
今のイメージとはまた違い、鍛え上げられた肉体とキレのあるアクションで動き回る姿に驚かされました。

敵役サイラスを演じるジョン・マルコヴィッチの存在感も素晴らしかったです。
知性と狂気を兼ね備えた圧倒的な強者感があるからこそ、ポーの活躍がより輝いたのだと思います。他の囚人たちもキャラクターが立っており、一筋縄ではいかない連中ばかりでした。その中でニコラス・ケイジがヒーローとしてしっかり光る構図が見事でした。

連邦捜査官ラーキンを演じるジョン・キューザックも良い味を出していました。
最初は距離がありながらも、徐々に互いを認め合っていく演出は王道ながら胸が熱くなりました。

地上と空、それぞれの立場で戦う構図が物語をより立体的にしていたと思います。

爆発、銃撃、空中戦…詰め込まれ、そして爆発、爆発、また爆発。
銃撃戦、肉弾戦、さらには空中戦。当時としてはかなりの制作費が投じられているであろうスケール感でとにかく壊しまくる。爽快感を感じ理屈抜きで楽しめる、まさに“アクションの洪水”が本作の魅力です。

 

総括

近年の映画はテーマ性や社会性が強く、観る側もある程度の“体力”を必要とする作品が増えた印象があります。しかし90年代~2000年前半のアクション映画は、とにかくシンプル。

何も考えず純粋に楽しめ、疲れたときにこそ観たくなる一本です。こういった作品が配信で気軽に観られるのは本当にありがたいです。

90年代アクションの破壊力と純度を体感できる一本でした。

1997年公開の『コン・エアー』。
もう30年近く前の作品になりますが、改めて観るとそのエネルギーとスケールの大きさに圧倒されました。

 

私的関連作品

● スピード(1994)
キアヌ・リーヴス主演。止まれない状況×ノンストップ展開の代表作。

 

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ザ・ロック(1996)
ニコラス・ケイジ×マイケル・ベイ。爆破&男臭さ全開。

 

エアフォース・ワン(1997)
ハリソン・フォードが主演で大統領役を演じ、空中での攻防という意味で近い緊張感。

 

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【ドラマ】東京P.D. 警視庁広報2係③ 第3話・第4話~実名報道がもたらすもの~

東京P.D. 警視庁広報2係

 

2026年1月13日 スタート

 

第3話・第4話

2026年1月27日・2月3日放送

被害者の実名報道は悪なのか?

第3話・第4話では、「被害者の実名報道」をテーマにしたエピソードが描かれました。
これまでの隠蔽や内部腐敗とはまた違い、今回は報道と人権、知る権利とプライバシーという、非常に現実的で難しい問題に切り込んでいました。

加害者が実名で報道されることでその家族が社会的に追い詰められていく様子は、これまで数多くの作品でも描かれてきました。被害者家族もまた同時に地獄に落とされていく点が印象に残りました。
悲しみに暮れる間もなく次々と押し寄せる取材、そして善意を装った質問の数々が、結果的に被害者をさらに傷つけていく姿は非常に重く観ていて胸が痛くなりました。

一方で、実名報道がすべて悪なのかと言われるとそうでもありません。
物語の中では、実名が明かされることで事件解決の糸口が見えてくる場面も描かれ、「知る権利」が持つ意味や価値についても一理あると感じさせられます。
だからこそ本作は、どちらか一方を断罪するのではなく常に板挟みの構図を提示してくるのが特徴的です。

その結果、今回も物語は完全にスッキリとした結末にはなりません。
ご都合主義的な安易なカタルシスを与えないからこそ、視聴後も考えさせられる作品になっていると感じました。

 

登場人物達の動き

捜査一課の巨椋(吉原光夫)は、今回も私的には非常に好感度の高い存在でした。
根っからの刑事であり理屈よりも正義を信じて動く姿は、まさに“正義の塊”のような人物です。
今泉(福士蒼汰)とのコンビも非常に相性が良く、二人のまっすぐな正義感がぶつかり合う場面には、思わず胸が熱くなりました。

今泉というキャラクターは、依然として広報に染まりきっておらず、視聴者に最も近い存在として描かれています。
「こういう対応をすれば、こういう結果になる」という因果関係を、彼の視点を通して丁寧に描いている為、ただ物語を追うだけでなく、自然と自分自身にも問いが投げかけられます。

ゲスト出演として、timeleszの猪俣周杜・えなこが登場しましたが、エンタメ事情に詳しくない自分でも物語への違和感はあまり感じず、作品の世界観を壊さない使い方だったと思います。

 

総括

第3話・第4話は派手な展開こそ少ないものの、
報道とは何か?正義とは誰のためのものなのか?を突きつけてくる回でした。
東京P.D.が単なる刑事ドラマではなく、社会派ドラマとして成立していることを改めて実感させられるエピソードだったと思います。

 

 

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【ドラマ】アナザヘヴン~eclipse~ 10話・11話 ~物語は完結へ!不穏な空気の作り方は最高でした!~

アナザヘヴンeclipse

2000年4月20日~6月29日

 

 

第10話:紀子を巡る“争奪戦”の行き着く先

物語はいよいよ終盤に突入し、第10話では紀子(本上まなみ)を巡る緊張感が一気に高まります。悟郎(大沢たかお)、そして亜希美(室井滋)──ここにきて亜希美の明確な裏切りが描かれ、状況は一気に混沌へ・・・

ただ正直、ここまでくると紀子の描かれ方は「守るべきヒロイン」というより、精神的にかなり不安定で、観ていて感情移入しづらい存在になってしまった印象も否めません。メンヘラな感じで、「悟郎・・・悟郎」と連発。最初のクールな印象から真逆のキャラになってしまったのかなってちょっと感じてしまいました。

“かわいそう”を通り越して、「またか…」という気持ちが先に立ってしまう瞬間もありました。それでも誰が紀子を手に入れるのか?という構図自体は非常にスリリングで、追う側・追われる側の緊張感はしっかりと維持されていたと思います。

物語としては、ラストへ向けた助走としての役割をきちんと果たしている回だったと感じました。

 

第11話:すべてが明かされる“答え”

最終話となる第11話では、これまで張り巡らされてきた謎の全貌が明らかになります。そして各キャラクターの行く末も描かれ、「物語としての決着」は確かにつけられました。

しかし、個人的には消化不良感が強く残るラストでした。理解はできるものの感情的に腑に落ちるかと言われると、首をかしげてしまう部分が非常に多いかも・・・

特に、ここまで積み重ねてきた不気味さや得体の知れなさが、説明される事で一気に軽くになってしまったようにも感じました。今までの流れからすると肩透かし感も否めない気が・・・

 

 

総括:『アナザヘヴン』という作品の難しさ

改めて全話を通して振り返ると、序盤の引き込み方と中盤までの不穏な空気感は圧倒的でした。

・何が起きているのかわからない

・理解できないのに目が離せない

・次の話を見ずにはいられない

この感覚は間違いなく本作の最大の魅力です。

謎に思っている部分は佳境まで説明される事なく、語られてもなにか腑に落ちない感じがして、結果として尻すぼみに感じてしまいました。

映画版があえて多くを語らず、「謎」を残したまま終わった理由が、ドラマ版を見終えてようやく腑に落ちた気がします。アナザヘヴン』は、真相を描き切るよりも、謎のまま提示する方が美しい物語だった・・・そんな気がします。

連続ドラマというフォーマットで“答え”を出そうとすると、どうしてもこの作品特有の異質さが薄れてしまうのかもしれません・・・

それでも「一生観られないと思っていたこのドラマを、最後まで観られた」その事実だけで、十分に価値がある体験でした。映画、ドラマ、どちらが優れているかではなく、映画が“完成形”、ドラマはスピンオフ、そんな距離感で捉えるのが、いちばんしっくりくる気がします。加藤晴彦など映画版のキャラクターも沢山出てくるのでファンの為のドラマと言えるかもしれません!

 

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