あの人が消えた
2024年9月20日劇場公開
予告編で流れる「この結末は誰にも話さないでください」という言葉は、結末に自信がある作品と言う事。どんでん返し映画の代名詞でもある『シックスセンス』的な言い回しをする作品にはとても興味がそそられます。そして日テレ×田中圭・袴田吉彦×マンションと言えば2019年に話題になった考察ドラマ『あなたの番です』にも似ているのかな?と思いHuluにて鑑賞。
綺麗な伏線回収
実際に観てみて感じたのは、この映画に散りばめられている伏線が上手く後半にとんでもない事実と共に回収されます。物語の途中で「え、これどういうこと?」と疑問に思うポイントが、後半にかけて見事にパズルが噛み合うように解き明かされていく。この「点と点が繋がる」瞬間の快感はたまらないのですが、若干コメディチックに見えてしまう部分も・・・
果たしてこの真実が嘘か本当か?物語が二転三転する事も含めて楽しめると思います。
丸子というキャラクター
高橋文哉演じる主人公・丸子というキャラクターには、良い意味で翻弄されます。彼は本来謎を追う側ですが、その行動は紙一重でストーカーすれすれ(笑)。「そこまで踏み込んで大丈夫?」と画面越しにツッコミたくなるような彼の危うさが、物語に良い緊張感を与えていました。
丸子という男が持つある種の「突き抜けた熱量」が、この作品の核となりミスリードも誘うと言う役割も果たしているのだと思います。
キャスト陣
髙橋文也
主演を務めたの高橋文哉。彼が主演だからこそ成立した、この歪で予測不能なストーリー。まだある意味俳優としての個性が強すぎない分、この映画での立ち位置がベストフィットしたのではないかなとも思います。
そんな彼は令和仮面ライダー第1作『仮面ライダーゼロワン』で主人公を演じた俳優でもあります。
染谷将太・菊地凛子
役柄は夫婦という設定ではないものの夫婦そろってこの作品に出演しています。なかなか夫婦で同じ作品に出演するのは珍しいのではないでしょうか?夫婦になる前、後の共演作品も今度調べてみようと思います。
夫婦で共演している俳優と言うと私は、高橋一生・飯豊まりえ夫婦の『岸辺露伴は動かない』シリーズしか思い浮かびません。
田中圭・袴田吉彦はもちろん、坂井真紀も久々に見たな~という印象です。
※シークレット枠で予告で隠れている俳優も主役級でした。(あえてネタバレしません)
総括
全体として、非常に満足度の高い「考察系ミステリー」でした。ただ一つ心残りなのは、もっと深掘りして住人たちの心理を追いたかったという点でしょうか?映画なのでそんな尺は無い事はわかっています!
今の私たちが日常で見過ごしている「隣人の顔」について、少しだけ疑心暗鬼になれるような、忘れられない余韻を残す1本でした。
あっ!この映画のタイトル『あの人が消えた』についてもしっかり回収してくれます!
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