フェイス/オフ
1998年2月28日日本公開
あらすじ
FBI捜査官ショーン・アーチャー(ジョン・トラボルタ)は、自分の息子を殺したテロリスト、キャスター・トロイとの激しい攻防の末、追い詰めトロイを昏睡状態とする。しかし、彼が仕掛けた細菌爆弾の在りかは分からないままであった・・・爆破を阻止するため、アーチャーは極秘の外科手術によってトロイと“顔”を入れ替え、本人になりすまして弟のいる刑務所に行き場所を聞き出すと言う前代未聞の作戦に挑みます。
ところが、意識を取り戻したトロイが逆にアーチャーの顔を奪い彼の人生そのものを乗っ取る。一方、家族も職場も失い、トロイとして追われる立場となったアーチャー。そんな中トロイは捜査官として振る舞いながら権力を手にしていきます。
正義と悪が文字通り“入れ替わった”状況の中、本物のアーチャーは自らの名誉と家族を取り戻すため、壮絶な戦いに身を投じる。
感想
90年代アクションの中でも強烈な存在感を放つのが『フェイス/オフ』です。顔を入れ替えるという大胆な設定だけでも衝撃的ですが、本作の真価は二人の主演俳優の演技力にあると感じました。
まず印象的なのは、ニコラス・ケイジの悪役ぶりです。彼の悪役はあまり見ないですが狂気とカリスマ性を同時にまとい、登場シーンからただならぬ存在感を放っていました。暴力的でありながらどこか芝居がかった妖しさがあり、恐怖と魅力が同居しているキャラクターでした。
そして物語の中盤、顔が入れ替わった後の展開。ここからが本作の真骨頂です。ニコラス・ケイジとジョン・トラボルタが“相手を演じる”構図となり、まるで一人二役のような芝居合戦が繰り広げられます。顔つきや目の動き、仕草までもが変化し、本当に人格が入れ替わったかのように見えるのは圧巻でした。
どちらも悪役が似合う俳優ですが、同時に正義側を演じても成立してしまう力量がありました。だからこそ、この設定が破綻せず、むしろ作品の魅力として昇華されているのだと思います。
物語序盤は主人公に容赦なく絶望が襲いかかり、重たい空気が漂います。しかしそこからの逆転劇は見応え十分。テンポも非常に良く、2時間を超える上映時間があっという間に感じられました。
ジョン・トラボルタの安定感も素晴らしいのですが、今回に限ってはニコラス・ケイジの怪演が一歩抜きん出ている印象です。スクリーンを支配するエネルギーが凄まじく、作品全体を牽引しているように感じました。
総括
ラストは後腐れなくスッキリと締めくくられ、観終わった後の爽快感も大きい一本です。90年代アクションの勢いとスター俳優の熱量を存分に味わえる、まさに代表作と言えると思います。
私的関連作品
● コンエアー(1997)
ニコラス・ケイジ主演。彼の魅力が全開のアクション。
● パルプ・フィクション(1994)
ジョン・トラボルタと言えばこの映画が頭によぎります。
●ザ・スイッチ(2020年)
入れ替わる映画と聞くと、女子高生と殺人犯の入れ替わりのこの映画を思い出します。
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