Nessのテレビ・映画レポート

自分がテレビ・映画を見て思った事を率直に感想・考察を述べていきます。自分の見ている物に関しては、他人のレビューを読むこと無く先入観無しで書いていきます!その後しっかり他の方々の考え方読ませて頂きます!

【映画】闇金ドッグス5 ~今回はテーマが重い社会派ドラマとして~

闇金ドッグス5

 

 

 

2017年1月14日劇場公開

 

 

キャスト・あらすじ

キャスト

須藤 司・・・青木 玄徳

安藤 忠臣・・・山田 裕貴

【2017年 破裏拳ポリマー 3人のパパ TBS系列 春ドラマ】

沼岸 光夫・・・菅原 大吉

ジョン・マビマキ・・・副島 淳

 

あらすじ

司(青木 玄徳)の女性専用のウィーメンダイヤルに電話を掛けてきて顧客となった沼岸(菅原 大吉)は、認知症の母親の介護を行いながら生活を行っているため生活費に困りお金を借りていたが、母の介護と仕事の両立の為、仕事にも影響を及ぼし解雇となってしまう。お金のあてもなく、生活保護も受ける事が出来ない状況になりお金が回らない現実に頭を抱えていた。

一方、司の元に消費者金融から連絡が入り偽装結婚と離婚を繰り返していた司の最後の結婚相手が借金を作り行方がわからなくなってしまった為、籍がある以上は司に返済義務がある事を知り、何とか離婚してもらうために女性に連絡を取ろうと試みる。

 

 

 

総括

山田裕貴演じる安藤忠臣は「闇金ドッグス1」の頃と比べて法律をしっかりと学び成長している部分が感じ取れるシーンもありますが、仕事は仕事という債務者に対してはどのような事情があるにせよ関係ない非情な一面は健在です。

それと対になるように一見非常に見える司ではあるが、債務者に対して同情をしてしまう所があり闇金としては半人前だが、まだ人間らしい心を持っています。

この2人の化学反応がなんとも言えない感じになるのが「闇金ドッグス」です。

 

今回の主役は一応「須藤 司」ですが完全にこのストーリーだと沼岸を演じた菅原大吉が全て持っていったと言っても過言ではないでしょう。

ストーリーも今回に至っては闇金稼業も二の次で生活保護・介護問題の闇が浮き彫りになって、ものすごく現代社会に対して考えさせられるようなストーリー構成でした。

正直、今回の債務者の沼岸は純粋に救ってほしいと感じられる人間です。

 

テーマと物語の雰囲気が重たい一方で、前作の「闇金ドッグス4」の最後に登場した副島淳演じるジョン・キビマキが一般的な考え方の持ち主で、彼が忠臣たちに発するツッコミが的確で視聴者の心の中の声を見事に具現化してくれています。

彼のちょっとした明るい存在が時折入る事で重たい雰囲気も和らいでいたと思います。

それが唯一のこの映画の救いです。

 

結末自体は後味が悪く感じますが、今回は闇金映画というよりは、社会派の映画として観て頂き実際にあるこの問題を考えてもらいたいです。

 

闇金ドッグス4と5が今回は続いていますがどちらもある意味過激でした。 

 

www.itosen06.com

 

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2021年6月13日現在、Netflixでは配信されていますが、Amazon primeでは配信されていません・・・

評価は、yahoo映画3.9、映画.com3.2、Filmarks3.4となっています。

この映画を観て、私は詳しくは制度とかはわからないですが、マニュアルだけでは語れないもう少し社会的弱者に対して寄り添っていけるような制度をしっかりと構築していってほしいとこの社会に対して考えさせられました。