39 刑法第三十九条
画像引用元:Filmarks 39 刑法第三十九条の映画情報・感想・評価・動画配信
1999年5月1日劇場公開
キャスト・あらすじ
キャスト
小川 香深・・・鈴木 京香
【1997年 ラヂオの時間 1998年 きらきらひかる フジテレビ系列 冬ドラマ】
柴田 真樹・・・堤 真一
【2000年 MONDAY やまとなでしこ フジテレビ系列 秋ドラマ】
あらすじ
妊娠中だった妻と夫が刃物で殺害され鵜事件が発生した。警察は容疑者として劇団員の柴田真樹(堤真一)を逮捕する。しかし柴田は裁判中に意味不明な発言を連発するので柴田の弁護士は精神鑑定を請求し、心神喪失状態であると一度鑑定されてしまう。
そう判断した教授の助手の小川香深(鈴木京香)は柴田に対して違和感を感じ、検察官に対して自分を再度鑑定人に指定して精神鑑定を請求してほしいと訴える。
監督は「武士の家計簿」「失楽園」などの監督を務めた森田芳光監督がメガホンを握ります。
その他の出演者
柴田の弁護士、長村を樹木希林が演じ、それに対する検察官の草間には江守徹というベテラン勢が脇を固め、この事件の動機となる重要なポイントのキーマンの少女の温子役に子役時代の吉谷彩子が出演しています。
総括
この物語の焦点としては、
「心神喪失者を責任無能力として処罰せず、心神耗弱者を限定責任能力おしてその刑を軽減する事」
と定められている刑法第39条が主体に置かれています。
ポジティブな部分
堤真一VS鈴木京香がそれぞれの手の内の読み合いを繰り広げていきます。徳に堤真一の迫真の演技に引き込まれてしまいます。
「容疑者Xの献身」の時と同じで全てを彼一人でこの映画を飲み込んでしまっていて堤真一の為の映画と言っても過言ではない位です。
「スーパーサラリーマン左江内氏」や「一度死んでみた」の堤真一はここにはいません!
ネガティブな部分
133分という2時間越えの長編ではありますがあっという間に感じると思いますが、登場人物達が全員暗く、物語全体がとても暗く感じます。しかし、内容がものすごく濃いので見終わった後は爽快感よりもどっと疲れを感じるかもしれませんが、観て損はない映画だったと感じると思います。
誰が救われたという訳でもないので、観る人が観れば不快に感じる方もいるかもしれません・・・
感想
刑法39条に焦点を当てたストーリーですが、難しく考えず本質は心神喪失者なのか否かの是非を問うという映画と思っておけば難しいこと無く観れます。
心神喪失者の事件に巻き込まれてしまった残された家族はやり切れない思いの事も考えると本当にこの刑法39条自体いるのかな・・・と本気で考えさせられます。見れば見るほど奥深いかもしれません。そんな映画でした。
2021年7月15日現在Amazon primeでは配信されていますが、Netflixでは配信されていません・・・
評価はyahoo映画で3.7、映画.com3.5、Filmarks3.6となっております。