チョコレート・ファイター
2009年5月23日劇場公開
あらすじ
タイの裏社会で生まれた少女ゼンは、自閉症の特性を持ちながら、テレビのアクションを完璧に模倣できる驚異的な身体能力を秘めていた。病に倒れた母を救うため、彼女は裏社会に飛び込み、借金の取り立てに乗り出す──。
小柄な体で大男たちに立ち向かう、怒涛のノンストップ・アクション!
ストーリーは極限までシンプル
物語自体はとてもシンプルで、正直なところ“無いようなもの”です。
しかし、それを補って余りあるのが、主演ジージャー・ヤーニンの超絶アクションで、彼女の動きを見ているだけで、もう十分に満足できてしまいます。これがこの映画の魅力の一つでもあります。
驚異のアクションと舞台裏のリアル
すべてのアクションをジージャー本人がスタントなしで演じていて、女性でここまで体を張るのか…と感嘆の連続です。特に終盤、壁を駆け、柱を飛び移る動きには思わず大丈夫?と声が出そうになりました。
エンドクレジットでは撮影裏の様子が映し出されますが、そこには痛々しいほどのリアルな衝突や怪我の瞬間が…。ただの娯楽映画ではなく、“命がけの挑戦”であることを改めて思い知らされます。
阿部寛の存在感と日本刀アクション
現在放送中のドラマ『キャスター』で主演を演じる阿部寛がヒロインの父・マサシ役で出演。タイのヤクザ社会に身を置く日本人という設定で、異国でも全く埋もれない独特の存在感を放っていました。
中盤には阿部寛による日本刀アクションの見せ場もあり、「この人、本当に国境を越えたな…」と実感。『キャスター』の知的キャラとはまるで別人役者としての振り幅に驚かされました。
現在は配信なし。ゲオ宅配レンタルで視聴
2025年5月時点で、本作はNetflixやAmazonなどの主要配信サービスでは取り扱いがありません。今回は、ゲオの宅配レンタルを利用して視聴しました。こういう埋もれた傑作に出会えるのも、物理レンタルの魅力ですね。
総評
ストーリーを求める映画ではありません。背景としては病気、裏社会、暴力とかなり重苦しい設定が続きますがただただジージャーのアクションがその暗さを打ち消してくれ、身体ひとつで勝負する女優の覚悟と熱量を受け止める映画です。
そしてそこに、阿部寛という“日本代表”のような存在が加わることで、日本のファンにとっても見逃せない作品になっています。
全体的に身体表現のエネルギーで感情を浄化していくような快感がありました。
肉体を酷使した“命がけのエンタメ”を、ぜひ一度体感してみてください!
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