ペナルティループ
2024年3月22日劇場公開
あらすじ
最愛の彼女を殺されてしまった岩森(若葉竜也)は、ある日を境に同じ一日を何度も繰り返す“ループ”の中に閉じ込められる。その日、彼は復讐の相手である溝口(伊勢谷友介)を殺す。しかし時間は巻き戻り、殺したはずの相手は何事もなかったかのように生きているのだった。
殺す側と殺される側、双方がループする世界。岩森は復讐を果たすため、何度も試行錯誤を繰り返すが、物語は次第に単純な復讐譚とは違う方向へと転がっていく。
実力派2人が支える、見やすいループ構造
若葉竜也と伊勢谷友介という、演技力で成立させるタイプのキャスティングがまず強いです。派手な演出があるわけではないですが、2人が対峙するだけで画面に緊張感が生まれていました。特に若葉竜也の抑えた芝居は、この不条理な世界観と非常によく噛み合っているように感じました。
ループもの特有の「同じ場面に戻る」構造は、少しずつ変化を加えながら進むため、一本一本が短編のようにも感じられました。難解そうな設定のわりに、意外と見やすく、テンポも良いように感じ映画自体は、あっという間に終わりました。
理解できなくても退屈しない、不思議な引力
正直に言えば、この映画は「完全に意味が分かるか?」と聞かれるとかなり難しい部類に入ってしまいます。
それでも不思議と退屈はしないのです。復讐映画として「どう倒すのか」「どう攻撃をかわすのか」を追っているうちは、ループを攻略する話として楽しめるが、中盤あたりから物語は明確に別の方向へ進み始めます。
ループそのものの意味、2人の関係性、そしてタイトルにもある“ペナルティ”とは何なのか。観ている側に答えを委ねるような展開で、理解よりも感覚で受け取る映画だと感じました。
世にも奇妙な物語的な後味と、B級的な魅力
構造やオチの感触は『世にも奇妙な物語』を思い出す人も多いはずです。観終わったあと、自分一人では整理しきれず、誰かの考察を読みたくなるタイプの作品です。(最低でも自分はそうでした)
ジャンル的にはB級と言われても不思議ではないが、若葉竜也と伊勢谷友介の関係性には妙な愛着が湧きます。荒削りだが、どこか癖になる様な映画です。理解できなかった部分も含めて、記憶に残る一本でした。
私的関連作品
●「ハッピー・デス・デイ」(2017年)
ホラーコメディだが、同じ日に殺され繰り返す主人公。どう攻略するか?を堪能できる
●「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014年)
トム・クルーズ主演映画。いわゆる死にゲーみたいにどんどん成長していく主人公。
●「MONDAYS/このタイムループ上司に気付かせないと終わらない」(2022年)
邦画のタイムループ作品みたいです。全く見た事も無いのですが、高評価です。
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