サイコメトラーEIJI

1997年1月11日~3月15日放送
1997年1月11日から放送されたドラマ版『サイコメトラーEIJI』。その第1・2話「殺人鬼メビウス」は、猟奇的連続殺人事件に挑む物語の序章として、シリーズの世界観と主要人物の関係性を印象的に提示しているエピソードでした。
主人公・明日真映司(松岡昌宏)は、触れた物や場所から過去の記憶を読み取る“サイコメトリー”能力を持つ青年。本作では、親友の田宮章吉(井ノ原快彦)、葛西裕介(小原裕貴)とのトリオ、そして刑事・志摩亮子(大塚寧々)との出会いから物語が動き出します。まだ関係性は浅く、互いに探り合うような距離感があり、シリーズの始まりらしい初々しさが感じられました。
事件は猟奇性の高い連続殺人。人体を装飾する残虐な手口や現場の異様な雰囲気など、映像表現はかなり踏み込んだ印象です。監督が堤幸彦であることもあり、同時期の『金田一少年の事件簿』を思わせるグロテスクさと不気味さが前面に出ていました。90年代深夜ドラマならではの攻めた空気感が色濃く、現在ではなかなか見られないテイストでもあります。
ただし今回の犯人像は、まだ序盤ということもあり深掘りは控えめでした。犯行動機や心理よりも「メビウス」という存在の異常性や恐怖を提示する役割が強く、あくまでシリーズ導入としての位置付けが感じられます。むしろ重要なのは、映司が能力と向き合いながら事件に関わっていく流れであり、今後の展開への期待を高める構成でした。
また、原作漫画に比べるとキャラクターの印象はやや柔らかく、親しみやすい人物像になっているように感じました。映司の不良的な荒さよりも、人懐っこさや情の部分が強調されていて、ドラマとしての入りやすさが意識されているようでした。
ゲストには田口浩正、長江英和らが出演し、さらに犯人幼少期回想には栗山千明も登場していました。後に大きく活躍する俳優の姿を確認できるのも、90年代ドラマを振り返る楽しさのひとつです。
猟奇事件×超能力捜査という独特の世界観、そして堤演出によるダークな映像トーン。『サイコメトラーEIJI』は、90年代深夜ドラマの魅力が凝縮された作品であることを改めて感じさせてくれるスタートでした。今後にも期待を持ちたいと思います。
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